気仙沼まちづくり支援センター

トピックス

 気仙沼市にある公立の「リアス・アーク美術館」で現在開催されている企画展「あれから12年 ~再読~ ファイト新聞展」をご紹介いたします。

「ファイト新聞」とは、東日本大震災発災に開設されたとある避難所にいた子どもたちが作成した新聞の名称です。

 避難所で生活する方々を元気づけるために、自分たち子どもが少しでも役に立てることはないかとの純粋な想いを新聞という形にしたものです。2011年の3月中頃に創刊され5月までの2ヶ月間、計50号が発行されました。

 メディアにも大きく取り上げられ、また冊子化もされたことから、新聞の存在をご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

 今回の展示では、新聞の一部が時系列に展示されています。

 子どもたちの想いと、それを取り巻く大人たちの思惑による影響が2ヶ月の間にどのような変化をもたらしたのかを伺い知ることができるものになっています。

 「ファイト新聞」には、子どもたちの目に映し出された当時の支援や、メディアからの取り上げられ方が表現されています。その文面から今だからこそ受け取ることができることがあるように思えます。

 東日本大震災から時を経たことで改めて、何のために「支援」を行い、被災地の何を「伝える」のか?あの時起きていたことを再考する機会としても重要な内容となっています。

NPOの皆さん、必見です。

 会期は令和5年8月27日(日)まで(観覧無料)です。是非ご観覧痛さ来たいと思います。

こちらから詳細をご確認ください

 ↓

URL リアス・アーク美術館 (rias-ark.sakura.ne.jp)

※当ホームページの「リアス・アーク美術館」バナーからもご確認できます。

東日本大震災の痕跡

東日本大震災発災から12年が過ぎました。
海岸線には防潮堤が整備され、浸水した土地の多くはかさ上げすることで整備が進みました。沿岸部では、震災前を思い出すことのできる景色は少なくなりました。
津波の被害を実際に伺い知ることのできるものは限られています。
階上地区にある公的遺構の「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」。
(2013 年 11 月に復興庁が発表した方針、「震災遺構の保存に必要な初期費用について、1 市町村 1 カ所に限って復興交付金の支援対象とする(維持管理費は対象外)」を受け、気仙沼市では、旧気仙沼向洋高校校舎を震災遺構に決定したもの。)

伝承館近くのお伊勢浜海水浴場に残る地域伝承施設「旧杉の下防潮水門」。
(林野庁が施工するお伊勢浜海岸治山工事(防潮堤)に 合わせて,宮城県が新たに防潮堤部に樋管を設置し,被災した杉ノ下防潮水門は撤去する予定であった。 しかし、地域から地区内に点在する震災の爪痕の1つである杉ノ下防潮水門をそのまま存置し,震災遺構である旧気仙沼向洋高校と連携させることで,階上地区における震災伝承機能の強化を図りたいとの要望から保存が決定したもの。)

内ノ脇地区には、民間遺構の「命のらせん階段」があります。

遺構以外で、2023年3月現在で残存している震災の痕跡が残る、「松岩漁港」の様子を写真でご紹介いたします。

※ 「松岩漁港」は稼働している港湾施設です。訪問する際は、漁師さんたちの邪魔にならないように、くれぐれもお気を付けください。

 

全景 ↓

 

東日本大震災前の堤防(手前:T.P.3.12m)と、震災後に整備された堤防(奥:T.P.7.2m)↓

※T.P.とは、TokyoPeilの略で東京湾平均海面を±0とした標高の基準のこと。

 

津波で倒れたと思われる看板 ↓

 

陸閘と手動式防潮扉の接続部・レール跡 ↓

そこにあったはずの日常の景色は、思い出せない過去のものとなりました。
記憶は時と共に薄れ風景は変容しますが、積み重ねられてきた歴史文化があるということを喚起する痕跡と言えるかもしれません。

2023年2月28日(火)実施の「とうほくNPOフォーラムin仙台2022」にご参加賜りましてありがとうございました。
開催報告につきまして以下からご覧いただけます。
是非ご参照ください。

とうほくNPOフォーラムin仙台2022開催報告ページを公開しました!!

 当センターも構成団体となっている、東日本大震災の被災地、岩手・宮城・福島のNPOが連携して地域の未来を考えるための広域連携ネットワークに「NPOサポートリンク」があります。そのNPOサポートリンクが主催・開催する「とうほくNPOフォーラムin仙台2022につきまして、ご案内させていただきます。

 今回で4度目となる本フォーラム。前回は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、完全オンラインでの開催となりましたが、今回は会場での対面形式で開催いたします。併せまして、オンラインの配信もご用意いたしました。

内容詳細については以下をご確認いただきたいと存じます。

皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。

【ご案内】

とうほくNPOフォーラムin仙台2022

復興の突端 ~地域を元気にする方法 NPOに求められる力~

≫≫≫詳細はこちらから≪≪≪

 

開催趣旨

 2011年に発生した東日本大震災から11年が経過した今、被災各地ではハード面の復旧作業はほぼその工程を終えました。

 また、行政による「復興事業」もその計画期間の終了も間近となっており、国は「総仕上げの段階にある」としています。

 しかし、そこで暮らす被災者の状況は様々です。地域の経済は震災の影響を抜け出せず、人口減少にも歯止めがかからない状況にある中、2020年以降は新型コロナウイルスによる猛威も連なり、復興の過程を歩む被災地に定着し始めた暮らしや人々のつながりといった日常を一変させました。

自治体は急激な変化の波に対応するべく日々奔走している今があります。

 一方で私たちNPOをはじめとする市民も地域を元気にする力を培い、変化の波を乗り越えていく姿が求められています。

 これまで開催した「とうほくNPOフォーラム」においては「現在」にとらわれることなく「復興のその先を見据えて」という前提で「持続可能な地域の仕組みとは何か」「変化する社会にNPOはどう対応するのか」など、様々なテーマで議論を積みかさね「地域における多様な担い手が、主体性を持って地域の将来を考えること。地域に必要な事を形にするために目線を合わせて議論し協働する事が重要」というまとめを行いました。

 このまとめを受けて、今年度のフォーラムは「地域を元気にする方法 NPOに求められる力」というテーマを掲げました。

 被災地の復興が地域の日常に移行するこの時期に、NPOだけではなく、市民、企業、行政を含む地域の多様な担い手の連携・連動のカタチを議論し、具体的なアクションにつなげるための場として、本フォーラムを実施します。

 

開催日時:2023年2月28日(火)13:00~18:00

開催場所:仙台国際センター 展示棟 会議室  

〒980-0856 宮城県仙台市青葉区青葉山無番地

 ※新型コロナ感染拡大予防の観点からオンライン併用のハイブリッド開催といたします。

対 象 者  :東北各地で活動するNPO(市民団体)、行政、企業、社会福祉協議会、等々

募 集 数  :会場200名(定員になり次第締め切り)、 オンライン100名(先着順)

参 加 費  :2,000円(資料代)※現地参加、オンライン共通となります

お申込み:申し込みはこちらから

申込締切:224日(金)23:00までにお申込みください

■プログラム

12:00 開場

13:00 【オープニングセッション】

《テーマ》 地域の中で、NPOに期待する役割

   キーノートスピーチ 武隈 義一 氏 富山県黒部市市長

   調査報告 石田 祐 認定特定非営利活動法人 杜の伝言板ゆるる 代表理事

《コーディネーター》

   鹿野 順一 特定非営利活動法人 アットマークリアスNPOサポートセンター 代表理事

 

15:05 【分科会】

〇分科会A《テーマ》人材~地域の中で人材/人財は本当に不足しているのか?~

《登壇者》

三浦 亜美 氏 一般社団法人 まるオフィス 学び企画コーディネーター

半田 真仁 氏 特定非営利活動法人 チームふくしま 代表理事

《コーディネーター》

成宮 崇史 認定特定非営利活動法人 底上げ 理事(気仙沼まち大学運営協議会)

 

〇分科会B《テーマ》財政組織基盤~組織運営の課題を斬る!組織基盤と財源確保~

《登壇者》

岡本 翔馬 氏 認定特定非営利活動法人 桜ライン311代表理事

太齋 京子 氏 特定非営利活動法人 奏海の杜 代表理事

《コーディネーター》

木下 雄太 特定非営利活動法人 おおふなと市民活動センター 理事長

 

〇分科会C《テーマ》連携・協働~ひとりでがんばらないための連携・協働の力~

《登壇者》

松原 明 氏 協力世界代表。元・シーズ・市民活動を支える制度をつくる会

栗原 穂子 氏 特定非営利活動法人 ぼらんたす 理事

《コーディネーター》

髙田 篤 一般社団法人 東北圏地域づくりコンソーシアム 事務局長

 

17:15【クロージングセッション】

《登壇者》

吹田 博史 氏 武田薬品工業株式会社 グローバルコーポレートアフェアーズ

      グローバルCSR&パートナーシップストラテジー ジャパンCSRヘッド

田尻 佳史 認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター 常務理事

 

18:00 閉会

主 催 者 NPOサポートリンク

(とうほくNPOフォーラムin仙台2022構成団体)

特定非営利活動法人 アットマークリアスNPOサポートセンター

特定非営利活動法人 おおふなと市民活動センター

特定非営利活動法人 陸前高田まちづくり協働センター

特定非営利活動法人 いわてNPOフォーラム21

特定非営利活動法人 いわて連携復興センター

一般社団法人 気仙沼まちづくり支援センター

特定非営利活動法人 ピースジャム(気仙沼まち大学運営協議会)

認定特定非営利活動法人 底上げ(気仙沼まち大学運営協議会)

特定非営利活動法人 いしのまきNPOセンター

一般社団法人 東北圏地域づくりコンソーシアム

特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター(多賀城市市民活動サポートセンター)

特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター

認定特定非営利活動法人 杜の伝言板ゆるる

一般社団法人 南相馬パブリックトラスト(南相馬市市民活動サポートセンター)

認定特定非営利活動法人 ふくしまNPOネットワークセンター

特定非営利活動法人 日本NPOセンター

 

(事務局)

特定非営利活動法人 アットマークリアスNPOサポートセンター

特定非営利活動法人 日本NPOセンター

 

後 援 :内閣府、復興庁、岩手県、宮城県、福島県、仙台市

 

※本フォーラムは、東北沿岸地域の中間支援組織が構成する「NPOサポートリンク」のネットワークに よる事業の一環として開催します。

ネットワーク事業は、「タケダ・いのちとくらし再生プログラム」の自主・連携事業の一環として、特定非営利活動法 人日本NPOセンターと特定非営利活動法人アットマークリアスNPOサポートセンターが実施しています。

気仙沼・南三陸地域で活躍する様々な組織の活動を認識しあう機会として、「気仙沼・南三陸地域活動情報共有・交流会 ~それぞれの活動から地域の今を知る~」を開催します。

詳細は下記をご覧ください。

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■日時
令和5年2月9日(木)13:00~16:00
 
■場所
宮城県気仙沼合同庁舎 1階会議室
(気仙沼市赤岩杉ノ沢47-6)
 
■プログラム
①活動事例発表
気仙沼・南三陸地域で活動する方々から、それぞれの活動について発表をしていただきます。
 
②基調講演
【講師】いちのせき市民活動センター センター長 小野寺 浩樹 氏
 
③グループワーク
それぞれの活動の課題を共有し、意見交換を行います。
 
 
■対象
気仙沼・南三陸地域で復興・被災者支援活動に関わるNPO等
 
■定員
20名
 
■お申し込み方法
①お電話かメールにてお申し込みください。
【お申し込み先】
一般社団法人気仙沼まちづくり支援センター
Tel  0226-22-3780
Mail kesennuma.machicen@gmail.com
 
②下記のリンク先(Googlefoam)からお申し込みください。
 
■主催
宮城県
 
■企画・運営
一般社団法人気仙沼まちづくり支援センター
 
 

※この事業は、国の「特定非営利活動法人等被災者支援交付金」を活用した、「宮城県NPO等の絆力を活かした震災復興支援事業(気仙沼・南三陸地域)」の委託を受けて実施しています。